坐骨神経痛の代表的な不調は、坐骨のところから足にかけて起きる痛みで、悪化するにつれてしびれが起きて、歩くのが辛くなるほど痛む場合もあります。

慢性的な状態になってしまうと、筋肉が硬くなり、しびれだけが残って、歩くとピリピリとした痛みが出て長時間歩けなくなったり、お尻から足にかけて酷く痛むといった不調が出てきます。

坐骨神経は、鉛筆ほどの太さで約２cm程あり、長さは足先までいくと１mになります。人体の中で最大の直径と最長の神経です。膝の裏側で大きく２方向に枝分かれし、一方（脛骨神経）は太ももの後ろからふくらはぎ、足の裏と足の指にかけての筋肉と皮膚を支配します。もう一方（総腓骨神経）は太ももの下半分の前側、すねの外側、足の甲と足の指にかけての筋肉と皮膚を支配します。
原因となる神経の引き伸ばしや圧迫が起こる場所はある程度に決まっており、腰・お尻・坐骨部分・膝の裏側・足首内側なのか、どの場所でしびれの元となっているかを検査を通して見極めることで、最適なケアと処置ができます。

原因
その1 「筋肉」
坐骨神経は腰から足まで続く神経ですのでその神経の通り道で筋肉が凝り固まり動きが悪くなったことによって神経が引き伸ばされ痛みや痺れが出てしまいます。
「身体の歪み」や「クセ」によってある一部の筋肉に負荷がかかり硬くなってしまいます。

その2「組織の変形」
腰から足の神経の通り道での組織の変形によって起こる場合もあります。腰部の脊柱管が狭くなる「腰部脊柱管狭窄症」や、椎間板が後ろに飛び出す「腰椎椎間板ヘルニア」など神経が圧迫や引き伸ばされるされることによっても坐骨神経痛が起こります。程度にもよりますが、この場合ですと整形外科での診察・診断が必要となる場合があります。

症状に対して必要な検査を行います。診察や検査の時間に重きを置き、患者様に理解いただけるよう説明をして納得していただいてから、治療を行います。
筋肉の硬さが原因の場合は、患部や関連する部位に適切な刺激でマッサージや鍼治療を行い、お身体の歪みが原因である場合は骨格矯正を行ったりと、患者様一人一人に合った施術を提供することが出来ます。
「組織の変形」が原因である場合でも「筋肉」も硬くなってしまい余計に症状が強く出てしまっているケースもありますので、整形外科さんの施術と連携をとりながら当院でできる筋肉にアプローチし症状の緩解をしていきます。
また、このような不調を招く要因として筋力不足や筋力の左右差も関わる場合が大半であるため適切な筋力トレーニングを行い症状の再発を防ぎます。